続 混合型腰痛のスクリーニング例

おはこんばんちは、信田です。

 

前回は混合型腰痛の側屈制限に対するスクリーニングについて書きました。
今回はその続きです。

 

アプローチ後、立位動作の再評価を行いました。
前屈(-)、後屈(+)、側屈(右左-)、回旋(右左+)

 

後屈動作では、脊柱と股関節の伸展がポイントとなります。
クライアントは股関節伸展動作があまり見られず、代わりに脊柱を過剰に伸展しているように見えました。

 

股関節が伸展しない場合、まずは股関節屈曲筋群の柔軟低下を疑います。

この時、座位で後屈動作をしてもらうと痛みを感じなくなる場合、下肢筋群による股関節伸展制限です。

逆に座位後屈で痛みが残る場合、脊柱伸展制限が疑われます。

 

今回は座位だと痛みが出なかったため、下肢筋群による股関節伸展制限だと推測しました。
股関節屈曲筋群のストレッチは、トーマステストの要領で行います。

トーマステスト・ストレッチ


写真とは少し異なりますが、個人的には次のようなやり方で行っています。


左股関節および左膝関節屈曲位をつくり、寛骨を触診しながら左股関節を徐々に伸展させていきます。

寛骨前傾が生じないところまで伸展させ、屈曲筋群をストレッチします。

大腿部がベッドにつかない場合は、腸腰筋や大腿直筋の柔軟性低下を疑います。

膝の屈曲を緩めるとベッドにつく→大腿直筋
膝の屈曲角度に関係なくベッドにつかない→腸腰筋


次のような判別もできます。
股関節外転や下腿外旋のある場合→大腿筋膜張筋-腸脛靭帯
下腿外旋がなく股関節外旋のある場合→縫工筋


そんな評価もしながら股関節屈曲筋群をストレッチし、後屈の再評価を行いました。


「ほとんどよくなったけど・・・少し残っているかな?」

という感想。


ここで僕はもう少し遠位へのアプローチを考えることにしました。

アナトミートレインのSuperficial Front LineとDeep Front Lineを利用したものです。

下肢の筋群で股関節屈曲筋群とつながりのある筋肉は・・・
SFL→大腿直筋-前脛骨筋
DFL→腸腰筋-内転筋-後脛骨筋

 

ここで僕は前脛骨筋と後脛骨筋をふるいにかけることにしました。

どうしたかというと、踵にクッションを入れた底屈位の状態と、足部前方にクッションを入れた背屈位の状態の2パターンで後屈をしてもらいました。

 

結果は、背屈位だと後屈動作で痛みがなくなりました。

 

背屈位は前脛骨筋が弛緩するポジションですので、前脛骨筋を緩めてあげれば後屈動作が改善されると考えます。

アプローチ後は、後屈で痛みがなくなりました。

屈曲・側屈・後屈と動作が改善したことにより、回旋でも痛みはみられませんでした。

 

このように関節のポジションを変えながら動作評価を行うことで、誤った関節運動を引き起こしている原因筋を特定することが可能となります。

 

皆さんも色々試してみてくださいね。

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